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保護中: イノベーションへの解:第2章 (1) コダック
繁栄のパラドクス
繁栄のパラドクス – 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学
クレイトン・クリステンセン (著), 依田 光江 (翻訳)
ハーパーコリンズ・ ジャパン 2019.06.21 424ページ
How Will You Measure Your Life?
How Will You Measure Your Life?
Clayton Christensen (著), James Allworth (著), Karen Dillon (著)
Thorsons 2019.04.04 240ページ
保護中: イノベーションの最終解:第1章のポイント
ここだけ知りたい重要イノベーション論 [Kindle版]
ここだけ知りたい重要イノベーション論 [Kindle版]
中野 明 (著)
FLoW ePublication 2018.10.02 99ページ
ハーバード・ビジネス・レビュー イノベーション論文ベスト10
ハーバード・ビジネス・レビュー イノベーション論文ベスト10 – イノベーションの教科書
ダイヤモンド社 2018.09.06 264ページ
イノベーションの最終解:第4章 イノベーションに影響を与える市場外の要因 (6)
市場外の要因がイノベーションの力に与える影響は予測可能であり、イノベーターが新しい製品・サービスを開発・活用する「動機づけ」または「能力」に影響を与える。
「能力」または「動機づけ」を高めようとする措置はイノベーションを活性化させる傾向にあり、「能力」や「動機づけ」への障壁を築くような措置はイノベーションを阻害する傾向にある。
動機づけ/能力マトリクスは、イノベーションへの障壁を理解し、介入がイノベーションにどのような影響を与えるかを理解するのに役立つツールである。イノベーションを阻害しているのが市場の不均衡で「動機づけ」をくじく場合、または法的障壁であり「能力」を制約する場合、政府の介入によって業界を温床の領域に押し上げることができる。
これに対して、イノベーションへの障壁が技術的障壁であるか、貧弱な経済性である場合は、政府の介入が業界の競争を促す可能性は低い。業界が市場外の措置によってイノベーションを促進できる状況にあるからといって、イノベーションを促進できるとは限らない。
イノベーションの障害に対して政治的に好ましい措置をとれば、問題を悪化させることがある。また問題が深刻であればあるほど、一つの措置で是正できる可能性は低くなる。政府にできることは、破壊的イノベーターに新しいバリューネットワークの創出を促し、それを通じて業界を変革することである。
<参考文献>
クレイトン・M・クリステンセン (著), スコット・D・アンソニー (著), エリック・A・ロス (著) (2014)『イノベーションの最終解』翔泳社
イノベーションの最終解:第4章 イノベーションに影響を与える市場外の要因 (5)
動機づけ/能力マトリクスを使う方法は次の通りである。
- 企業の現在の「能力」と「動機づけ」を書き出して、現在の環境がそれぞれの種類のイノベーションにとって望ましいかどうかを考える。望ましいものでない場合、イノベーションを阻害している主な障壁を見極める。
- 市場外のプレーヤーが、企業の動機づけや能力に影響を与えるような措置を講じているかどうかを判断する。
- そのような措置が、イノベーションへの主な障壁を取り除くためのものかどうかを判断する。もしそうであれば、その措置はイノベーションを促進すると期待できる。
表4-1は「適切な介入が功を奏する状況(法的な障壁または経済性の歪みがイノベーションを阻害している状況)」と「介入がほとんど効果のない状況(技術的隙壁とジレンマの状況)」を判別する方法をまとめたものである。
状況 | 判別方法 | シグナル | 何が起こり得るか |
---|---|---|---|
市場外の要因が状況を改善し得る |
実証済みの技術をもった企業が市場外の障壁のせいで市場に参入しない
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能力または動機づけを高めるための正しい措置 |
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経済性の歪みに対処せず、人為的な動機づけをもたらすような措置 |
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市場外の要因が状況を容易に改善できない | 新規企業が市場に参入するための技術的能力を持っていない(相互依存性が求められる) | 能力を高めようとする措置が失敗する |
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業界に動機づけも能カもない | 一気に市場の変革を図ろうとする「ビッグバン」方式の措置を強引に進める |
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<参考文献>
クレイトン・M・クリステンセン (著), スコット・D・アンソニー (著), エリック・A・ロス (著) (2014)『イノベーションの最終解』翔泳社