イノベーションへの解:第7章 破壊的成長能力を持つ組織とは (1)

[ 第7章のテーマ ]

  • この新成長事業の運営は、誰に任せるべきか。
  • このアイデアを基にして、利益ある成長事業の構築を成功させるのはどの組織部門で、しくじる可能性が高いのはどの部門か。
  • この製品の開発・販売チームは、どのような組織にするのがベストか。
  • 自律的組織の設立が成功の鍵となるのはどのような場合で、得策でないのはどのような時か。
  • ある組織部門にできること、できないことを、正確に予測する方法はあるか。
  • どのようにすれば新しい能力を生み出せるのか。

事業を構築する責任が、その任務を遂行する能力を持たないマネージャーや組織に与えられることから、多くのイノベーションが失敗する。企業の経営幹部がしばしばこのような過ちを犯すのは「持続的イノベーションの状況において組織を成功へと駆り立てるスキルが、破壊的成長のための構想を失敗へと導く」ということを理解していないからである。破壊が起こると、これまで培った組織の能力は無能力となる。
 

<参考文献>
クレイトン・クリステンセン (著), マイケル・ライナー (著) (2003)『イノベーションへの解:利益ある成長に向けて』翔泳社