現⾦主義
- 取引において、現⾦の受け取りと⽀払いに基づいて、収益と費⽤を認織する考え⽅
- 「現⾦の収⼊」に基づいて「収益」を認識し、「現⾦の⽀出」に基づいて「費⽤」を認識し、これらの差し引きによって「利益」の計算を⾏う
- 現⾦主義で処理する会計を「現⾦主義会計」という
発⽣主義
- 経済価値の増減に基づいて収益と費⽤を認識する考え⽅
- 現⾦主義で処理する会計を「発⽣主義会計」という
現⾦主義会計
- 中世イタリア商⼈による地中海貿易にて⽤いられた
- 当時の企業は、ひとつの航海ごとにその終了が予定されている「当座企業」であった
↓ - 利益の計算は、航海の終了を待って、企業または事業全体を清算していた
↓ - 当座企業では、収益と費⽤は企業の全活動期間における収⼊と⽀出として捉えていた
↓ - 収⼊(収益)と⽀出(費⽤)との差額が利益として把握された
↓ - 当座企業では現⾦主義会計が最も適した⽅法であった
- 当時の企業は、ひとつの航海ごとにその終了が予定されている「当座企業」であった
- 企業形態が「当座企業」から「継続企業」に移⾏するにつれて、現⾦主義会計は利益計算に適さなくなっていった
- 継続企業は終了が予定されていないため、全活動期間の利益を把握することができない
↓ - 企業の経営活動に期間を定めて、その期間について会計を⾏うようになる
↓ - 「現⾦主義」から「発⽣主義」への移⾏
- 継続企業は終了が予定されていないため、全活動期間の利益を把握することができない
発⽣主義会計
- 区切られた期間における収益と費⽤、その差額の利益を適切に把握する
- 取引の対価である「現⾦の収⽀」ではなく、取引の対象である「経済価値そのものの増加や減少」に基づいて、収益と費⽤を認識する
- 「実現主義」に基づいて収益を認識し、「発⽣主義」および「収益費⽤対応の原則」に基づいて費⽤を認識し、これらの差し引きによって利益を計算する