2023.10.23 113. 資本回転率 資本回転率 資本を活用することによって資本の何倍の売上を上げることができたのかを示す指標。 資本の活動性や回収速度を示す指標。 この回転率が高ければ高いほど資本の使用効率がよい。 この回転率が高ければ・・・ 売上高を一定と仮定した場合、少ない資本の使用によって一定の売上高を達成することができる。 資本を一定と仮定した場合、大きな売上向を期待することができる。 資本回転率は資本利益率の構成要素であることから、資本回転率の高低は資本利益率に大きな影響を及ぼすことになる。 資本回転率によって資本の使用効率を見ることは、収益性分析において極めて重要なプロセスである。 一般に企業全体の資本回転率を見るためには、総資本回転率が用いられる。 総資本=総資産であることから、総資本回転率は「総資産回転率」とも呼ばれる。 総資本回転率を詳細に分析するためには、例別の資産や資本に基づいてとらえる必要がある。 総資本回転率 売上高に対する総資本の割合。 総資本の利用度を示す指標。 この回転率が低いと、総資本の利用度が低い。 過剰な設備投資や無駄な在庫等が生じている可能性が高い。 資本利益率が低下する。 資金需要(借入金)が増加し、支払利息が増加する。 製造業等の巨額の設備投資を必要とする業種の場合、商業等と比べると、総資本回転率は相対的に低くなる傾向がある。 製造業の場合、総資本回収率は1回前後が一般的である。 製造業でありながら、総資本回転率が1回をはるかに上回っている場合は、他企業から購入する部分が多いこと推測できる。 総資本回転率は売上高利益率とは逆の関係にある。 総資本回転率 = 売上高 / 総資本 (回)