長期安全性と資本構成
- 長期的な安全性は、返済が必要な他人資本(負債)と返済が不必要な自己資本との比率をみることで分析されることがある。
- この代表的な指標として「自己資本比率」と「負債比率」がある。
自己資本比率
- 自己資本が総資本に対してどれくらいの割合であるのかを示す指標。
- 企業が調達した資金において株主から調達した資金の占める割合をあらわしていることから「株主資本比率」とも呼ばれる。
- 自己資本は返済不要な資本であるため、通常、自己資本比率は高ければ高いよい。
- この比率が高いと、多額の支払利息によって経営が圧迫されることがない。
- 一般に、この比率は50%以上が望ましい。
- この比率が低いと、負債に伴う支払利息の負担が大きいことから、安全性が確保されているとはいえない。
- 自己資本比率の高さは対外的な信用力になるため、融資を受ける際の担保にも成り得る。
- 設備投資に消極的なために自己資本比率が高いというケースもある。
自己資本比率 = ( 自己資本 / 総資本 ) × 100 (%) = 自己資本 / ( 負債 + 自己資本 ) × 100 (%) |
負債比率
- 負債が自己資本に対してどれくらいの割合であるかを示す指標。
- 負債が自己資本の何倍あるのかを示すもの。
- この比率と自己資本比率はトレードオフの関係にある。
- 一般に、この比率は100%以下が望ましく、100%以下であれば安全と評価される。
- 負債比率は、低ければ低いほどよいとは限らない。
- 負債比率が低いということは、自己資本を担保とした効率的な他人資本の活用による積極的な財務戦略を進めていないとも解釈することができる。
- 中小企業やベンチャー企業に見られるように、銀行等から融資を受けるということは信用力があるということでもある。
負債比率 = 負債 / 自己資本 + 固定負債 = ( 総資本 - 自己資本 ) / 自己資本 = ( 総資本 / 自己資本 ) - 1 = ( 1 / 自己資本率 ) - 1 |