市場の失敗
- 市場経済にゆだねていると・・・
- 必要なモノやサービスが、適正な価格で、必要なだけ供給されないことがある
- 資源の最適配分が実現しないことがある
- 上記のような状態は、経済的に効率的ではない
- 市場の失敗とは、市場経済にゆだねた結果(市場メカニズムが働いた結果)、「経済的な効率性」が達成されていない状態のこと
市場の失敗例
- 外部不経済
- 市場を通さないで、第三者に経済的な不利益を与えること
- 例)自動車の排気ガスによる大気汚染などの公害
→ 排気ガスは市場を介さず、社会に直接的に公害を与える
- 収穫逓増的(費用逓減的)な事業を行う産業
- 多額の設備が必要となるため、多数の企業による競争が成立せず、巨大企業の独占が発生するような産業
- 例)電力、水道、ガス、交通など
→ 事業設備(インフラ)を整えるのに多額の初期費用が必要となる産業 - この産業では、大量生産によって利益が生まれる(規模の経済が働く)
- 公共財や公共サービスの提供
- 一般の道路や橋などのように、誰もが使うものを提供すること(共同性)
- ある人が消費しても、他の人の消費量は減らないものを提供すること(非競合性)
- 公共財・公共サービスでは、料金を払わない人(フリーライダー)を排除できない(非排除性)
市場の失敗への対策例
- 排出基準の設定
- 工場などから排出される汚染物質の許容限度を設定する
- 公共料金の設定
- 巨大企業が市場を独占しており、価格を自由に設定できてしまうため、その価格を「公共料金」として規制する
- 政府による資源の配分(公共投資など)
- 国や地方自治体が公共事業などに投資することによって、社会に資源を再配分する