33. 景気変動の局面

好況(好景気)

  • 好況の成り立ち
    1. 商品の需要が増大する
    2. 企業は設備投資を活発に行い、生産が拡大する
    3. 労働の需要も増大する
    4. 賃金も上昇する
    5. 個人消費も拡大する

不況(不景気)

  • 不況の成り立ち
    1. 商品が売れない
    2. 企業は設備投資や雇用を抑える
    3. 生産が落ち込む
    4. 倒産する企業が出てくる
    5. 失業も増加する
    6. 労働時間が減少して賃金が減る
    7. 個人消費も落ち込む

景気後退

  • 景気後退の成り立ち
    1. 景気が過熱する
    2. 生産が拡大する
    3. その一方で、物価が上昇する
    4. 消費が落ち込みはじめる
    5. 商品が売れ残りはじめる
    6. 企業の収益が落ちはじめる
    7. 景気が後退しはじめる

景気回復

  • 景気回復の成り立ち
    1. 財政政策、金融政策、規制緩和などが実施される
    2. 金利が下がり、企業の設備投資が増える
    3. 新規事業にチャレンジする企業が増える
    4. 雇用が増える
    5. 人材確保のために、賃金が上昇する
    6. 個人消費が増え、需要が伸びる
    7. 景気が回復しはじめる

恐慌

  • 不況が急激で深刻な状況
  • 19世紀から20世紀の初めにかけて、ほぼ10年周期で発生していた
  • 1929年の大恐慌(世界恐慌)後、恐慌によって経済が混乱するのを防ぐために、各国政府は積極的に経済の調整を行うようになった
    • 不況期の政府対応
      • 金融政策 → 金融緩和
      • 財政政策 → 財政支出の増加
    • 景気過熱時の政府対応
      • 金融政策 → 金融引締め
      • 財政政策 → 増税