会計主体論の種類
- 会計主体論には、⼤きく4つの考え⽅がある
- 資本主 = 企業への出資者 (株式会社では株主)
- 資本主論
企業の所有者 要点 - 企業は資本主のもの企業の財産は「資本主の財産」
- 企業の借⾦は「資本主の借⾦」
- 企業の利益は「資本主の利益」
- 株主への配当は「利益の分配」
- 経営者への報酬、銀⾏などに⽀払う利息、従業員の給与などはすべて「費⽤」
- 資本主によって提供された資⾦のみが「資本」
- 代理⼈論
企業の所有者 要点 - 企業は資本主のもの
- 資本主の代理⼈である経営者が存在する
- 経営とは財産の管理⾏為
- 企業の利益は「資本主の利益」
- 株主への配当は「利益の分配」
- 経営者への報酬、銀⾏などに⽀払う利息、従業員の給与などはすべて「費⽤」
- 資本主によって提供された資⾦のみが「資本」
- 資本主は⾃⼰の所有する財産の管理を、経営者に委託し、これを受託した経営者は、財産の所有者本⼈に代わって財産の管理(保存と運⽤)を⾏う
- 委託・受託の関係、本⼈と代理⼈との関係が存在する
- 「株式会社」という近代的な企業形体は代理⼈論に当たる
- 企業主体論
企業の所有者 要点 - 企業は資本主のものではなく、また誰のものでもない
- 企業は企業それ⾃体のもの
- 利害関係者を企業の外側に位置づける
- 企業の財産はあくまでも「企業の財産」
- 企業の借⾦はあくまでも「企業の借⾦」
- 企業の利益はあくまでも「企業の利益」、そのままただちに「資本主の利益」とはならない
- 株主への配当、経営者への報酬、銀⾏などに⽀払う利息、従業員の給与などはすべて「費⽤」
- 資本主によって提供された資⾦と、債権者によって融通された資⾦はともに「資本」
- 資本主は債権者と同格の存在
- 企業体論
企業の所有者 要点 - 企業は種々の利書関係者のもの
- 利害関係者を企業の内側に位置づける
- 企業の財産は「種々の利害関係者の財産」
- 企業の借⾦は「種々の利害関係者の借⾦」
- 企業の利益は「種々の利害関係者の利益」
- 株主への配当、経営者への報酬、銀⾏などに⽀払う利息、従業員の給与などはすべて「利益の分配」
- 資本主によって提供された資⾦と、債権者によって融通された資⾦はともに「資本」
- 資本主、経営者、債権者、従業員などすべての利害関係者は同格の存在