31. 認識:実現主義

実現主義とは

  • 経済価値の増加が確実になった時点で、収益を認識すること
  • 発⽣主義会計では、収益の認識に「実現主義」が適⽤されている

実現主義の成⽴条件

  • 販売⾏為の完了
      ↓
  • 企業の産出した経済価値が現実の経済社会で受け⼊れられる
      ↓
  • 収益(経済価値の増加)の実現とみなされる(実現主義の成⽴)
      ↓
  • 経済価値の増加は、その後取り消されることのない確定性と客観性を備える

販売⾏為完了の成⽴条件

  • ① 財貨の引き渡し(所有権の移転)、サービスの提供
    • 法律上の所有権移転とは必ずしも⼀致しない
    • 当事者間で取引が⾏われたという事実の存在が、会計の認識対象
  • ② ①の対価として貨幣性資産(貨幣の性質をもった資産)の受領、または債務の弁済
    • ⼀般的に「現⾦」「現⾦等価物」によって認識される