47. 資産の分類

資産の分類

  1. 資産を「貨幣性資産」と「非貨幣性資産」とに分類する考え方
    • 資産を「投下資本の具体的な形体を示すもの」とする捉え方から生じた考え方
  2. 投下資本の具体的な形体によって「貨幣性」と「非貨幣性」に分類する考え方
    • 貨幣性資産 = 回収資本、未投下資本の状態にある資産
      • 回収資本の状態 = 収益の獲得によって回収された状態(受取手形や売掛金など)
      • 未投下資本の状態 = 調達されたままの状態にあるもの(現金や預金など)
      • 回収資本は、販売過程を経ずに現金化され、資産に投下することができる
      • 現金化ができるという意味で、回収資本と未投下資本は同類とみなされる
    • 非貨幣性資産 = 投下資本の状態にある資産
      • 投下資本の状態 = 投下されて他の財やサービスに形を変えたもの(棚卸資産や有形固定資産など)
    • 土地や有価証券の扱い方に関連して問題点が指摘されている
      • 費用化されない土地は、投下されても回収されない
      • そもそも資産は、投下資本回収過程にあるものだけではないため、貸付や有価証券に関わるものとは区別すべきである
  3. 資産を「将来において経済的便益が発現するもの」として捉え、その経済的性質と評価額との関連によって、「貨幣性資産」と「非貨幣性資産」とに分類する考え方
    • 貨幣性資産 = 回収額が確定している現金、預金、債権、有価証券
      • 回収可能額によって評価される
    • 非貨幣性資産 = その他の棚卸資産、固定資産、繰延資産など
      • 原価で評価される