4. 複式簿記の普及

複式簿記の特徴

  • 主な特徴
    • 複式簿記の卓越性
    • 財産の管理
    • 資本と利益に関する記録
  • 勘定=簿記において資産などの増減などを記すための細分された単位
  • 勘定は、「実在勘定」と「名目勘定」とに大別され、さらに「実在勘定」は「人名勘定」と「物財勘定」とに分けられる。
  • 勘定 実在勘定 人名勘定(例:貸付金勘定)
    物財勘定(例:現金勘定、土地勘定)
    名目勘定(例:受取利息勘定、賃金勘定)
  • 人名勘定 → 物財勘定 → 名目勘定、の順に生成した、とされている。
    • 人名勘定 = 債権、債務の勘定 = 債権の備忘記録
    • 名目勘定 = 収益、費用の勘定 = 資産などの増減の原因を示すもの
  • 複式記入は「名目勘定の生成」をもって成立。
  • 名目勘定の生成によってすべての取引を2面的に把握しうるようになった。

勘定の分類

実在勘定 名目勘定
資産、負債、資本 収益、費用
貸借対照表の項目 損益計算書の項目
結果を示す 原因を示す
ストック フロー

経済発展と複式簿記の普及

  • 「経済発展 → 複式簿記の普及」という捉え方
    • 「商業革命」とも呼ばれる中世イタリアの経済発展が、複式簿記の普及へとつながった。
    • 事業規模の拡大や事業形体の複雑化は、「体系的な財産の記録」という必要性をもたらした。
    • 経済発展でリードしていたイタリアでその「記録システム」が編み出された。
  • 「複式簿記の普及 → 経済発展へ」という捉え方
    • マックス・ウェーバー、ヨーゼフ・アロイ・シュンペイター、ヴィルナー・ゾムバルトなど
      「複式簿記によってもたらされる資本と利益との峻別、これをもって経済発展の重要な要素とする」