60. 資本/純資産

資本(純資産)とは

  • 貸借対照表の純資産の部
  • 純資産 = 自己資本
  • プラスの財産(資産)からマイナスの財産(負債)を控除した残余
  • 財務諸表分析における純資産
    • 自己資本 + 他人資本(負債) = 総資本

資本(純資産)の捉え方

  • 資本派 →「純資産 = 自己資本」と捉える
    • 企業の内部から資源を得たことを示す
    • 資本維持の観点から、払込資本と留保利益を明確に区別する
      • 払込資本(株主から払い込まれたもの)
      • 留保利益(経営活動によって獲得した利益の留保分)
  • 純資産派 →「純資産 = 資産から負債を控除した残余」と捉える
    • 返済義務がないことが最も重要
    • 利益は、前期との比較によって算出された純資産の増加分
    • 企業の存続を図るために、純資産のうち、企業の留保利益と外部への流出(株主への配当等)を区別しなければならない
  • 会社法は、貸借対照表の資本の部を「純資産の部」と呼んでいる
    • 資源は、源泉別に区分されている

純資産の源泉別分類

純資産の部 株主資本 払い込み資本 資本金
資本余剰金 資本準備金
その他資本剰余金
稼得資本
(留保利益)
利益剰余金 利益準備金
その他利益剰余金
自己株式(株主資本の控除科目)
評価、換算差額等
新株予約権