7. 期間計算の普及

口別計算から期間計算へ

  • 口別計算 = ひとつの事業プロジェクト(ひと仕事)における利益の計算
  • 当座企業の場合 → 口別計算ですべての利益がわかる
    継続企業の場合 → 口別計算ですべての利益がわからない → 期間計算が必要
  • 1543年、ジャン・イムピン著「新しい手引き」
    • 未販売商品(売れ残り商品)を独立の項目で取り扱う → 期間計算の存在
    • 期間損益計算の芽生えを示すものが見られる。

期間計算の普及

  • 14、15世紀、ヴィエネチアの個人企業、同族企業は、すべての利益を把握する必要はなく、口別計算で事足りていた。
  • 14、15世紀、イタリアのフィレンツェでは、他人同士からなる組合的な企業において、メンバーに利益を厳密に分配する必要が生じた。
    • 期間に区切ってすべての利益を把握する期間計算が採用された。
    • まだ非定期的な期間計算であった。
  • 大規模化 → 他人資本を集める必要性 → 口別計算から期間計算へ
  • 16世紀、アルトウェルペン
    • 年数回、定期市が開かれ、あるときから取引の清算がその時期に行われるようになった。
    • 定期的な期間計算、年次期間計算の存在
  • 17世紀、アムステルダム
    • ポルトガルの支配下だった東インド貿易を、オランダが軍事力で征し、ヨーロッパへの香辛料供給を独占
    • 1602年、オランダ東インド会社の設立 → 株式会社の起源
  • 株式会社における株式の自由譲渡性
    • 株式を譲渡(売却)することで、出資者は元手を回収することができる
    • 年次期間計算の一般化