65. 収益と費用

利益の分類

  • 経済価値の増加は、経営活動との関連性によって「収益」と「利得」とに区別され、収益はさらに、その帰属時点によって「期間収益」と「負債(繰延収益)」とに区別される
  • 利益の区分
    1. 収益
      • 期間収益
        • 当期に帰属する収益
      • 繰延収益
        • 次期以降に帰属する収益
        • 負債として貸借対照表に記載される
    2. 利得

費用の分類

  • 経済価値の減少は、経営活動の成果である収益との因果関係によって「費用」と「損失」とに区別され、費用はさらに、その帰属時点によって「期間費用」と「資産(繰延費用、費用性性資産、繰延資産)」とに区別される
  • 費用の区別
    1. 期間費用
      • 当期に帰属する費用
    2. 資産
      • 繰延費用
        • 次期以降に帰属する費用
        • 資産として貸借対照表に記載される
      • 費用性資産
        • 営業活動を行うことによっていずれ費用となる資産
        • 棚卸資産、土地以外の固定資産
      • 繰延資産

収益や費用の認識

  • 「発生主義会計」における収益・費用の認識
    • 発生主義
    • 実現主義
    • 対応原則 など
  • 「現金主義会計」における収益・費用の認識
    • 現金主義のみ
  • 収益を認識するにあたっては、「発生主義(発生原則)」に加えて、「実現主義(実現原則)」を適用し、創出された経済価値の確定性や客観性を確保しなければならない
    • 経済価値の発生は、「いつ、いくら創出されたのか」といった、認識時点や測定額を把握することが困難である。
    • 実現主義の本質は、経済価値の増加の確定性と客観性を確保することである