2023.09.05 65. 収益と費用 利益の分類 経済価値の増加は、経営活動との関連性によって「収益」と「利得」とに区別され、収益はさらに、その帰属時点によって「期間収益」と「負債(繰延収益)」とに区別される 利益の区分 収益 期間収益 当期に帰属する収益 繰延収益 次期以降に帰属する収益 負債として貸借対照表に記載される 利得 費用の分類 経済価値の減少は、経営活動の成果である収益との因果関係によって「費用」と「損失」とに区別され、費用はさらに、その帰属時点によって「期間費用」と「資産(繰延費用、費用性性資産、繰延資産)」とに区別される 費用の区別 期間費用 当期に帰属する費用 資産 繰延費用 次期以降に帰属する費用 資産として貸借対照表に記載される 費用性資産 営業活動を行うことによっていずれ費用となる資産 棚卸資産、土地以外の固定資産 繰延資産 収益や費用の認識 「発生主義会計」における収益・費用の認識 発生主義 実現主義 対応原則 など 「現金主義会計」における収益・費用の認識 現金主義のみ 収益を認識するにあたっては、「発生主義(発生原則)」に加えて、「実現主義(実現原則)」を適用し、創出された経済価値の確定性や客観性を確保しなければならない 経済価値の発生は、「いつ、いくら創出されたのか」といった、認識時点や測定額を把握することが困難である。 実現主義の本質は、経済価値の増加の確定性と客観性を確保することである