6. 継続企業と期間計算

継続企業への移行

  • 当座企業 = その場かぎりの企業(1回こっきりの企業)
    • 典型例は、中世イタリア商人による地中海貿易
    • 1回の貿易航海が終わったらそれで終わり、という当座企業として行なわれた
    • 航海ごとに利益が計算(清算)された。
    • 企業という存在が終わるのを待って清算することができた。
    • 当座企業は事業活動が非効率的であったため、やがて継続企業への移行が見られた。
    • 継続企業 = 継続的に事業を行うことによって効率的に利益を得るための継続的な組織
  • 企業の継続化、大規模化 → より効率的に利益を得ることができる企業形体への進化
  • 継続化、大規模化に最も適したものとして考案された企業形体が「株式会社」
    • 株式は、企業の大規模化を容易にした。
    • 株式の自由譲渡性は、企業の継続かを容易にした。

期間計算

  • 企業の目的が利益である以上、利益の計算は不可欠である。
  • 会計期間の公準 = 企業の経営活動を期間で区切って会計を行うこと
  • 継続企業の誕生 → 期間会計による会計の近代化
  • 期間計算 = 継続企業を前提として利益の計算を行なう場合に用いられる方法
    • 期間を定めて、その区切られた期間について利益を計算
    • 一定期間という形をとった場合 = 定期的な期間計算
    • 1年間という形をとった場合 = 年次期間計算
  • 期間計算は先駆的には中世のフィレンツェに原初的な形態のもの(非定期的なもの)が見られた。
  • その一般化、さらにまた、定期的な期間計算の成立は16世紀以降のネーデルラントに見られた。

利益の計算方法の歴史的な変遷

  1. 口別計算(非期間計算)
  2. 非定期的な期間計算
  3. 定期的な期間計算
  4. 年次期間計算