会計士による監査人の成立
- 近代会計制度
- 近代会計制度は、「会計プロフェッションを監査人に充てる」という制度の成立によって完成。
- 会計士のメイン業務 = 監査
- 19世紀のイギリス、鉄道会社の大半がロンドン証券取引所に株式を上場
- 鉄道ブームにおける資金調達
- 資本と経営との分離の進行
- 遥有株主の増加
- 株主監査人が監査を担当
株主監査人廃止までの歴史
- 19世紀 鉄道会社は個別法によって設立 → 監査人は株主でなければならない
- 1845年 会社約款統一法 → 監査人は株主であることを要する(株主監査人の義務化)
- 監査人は会計士等を会社の費用負担を持って雇用できる → 専門性を持つ監査人の補助者を認めていた
- 1849年 ウィリアム・ウェルシュ・デトロイト事務所が、グレイト・ウェスタン鉄道の監査人補助を担当
- 1856年 株式会社法 → 監査人は株主であることを要しない
- グレイト・ノーザン鉄道の株主記録係レオポルド・レッドパスによる横領事件 → デトロイト事務所に調査依頼
- 1857年 金融恐慌
- 1862年 会社法 → 監査人は株主であってもよい
- 1866年 金融恐慌
- 1868年 鉄道規制法 → 監査人に株主所有を求めない
- 1878年 シティ・オブ・グラスゴウ銀行が粉飾決済の隠蔽により支払い停止
- 無限責任会社のため、株主の多くが破産
- 独立監査が行われていなかった
- 1879年 会社法
- 無限責任会社の有限責任化を容易にした
- 有限責任会社と登記される銀行に独立監査を強制
- 勅許会計士にとって重要性を持つ最初の法律
- 1900年 会社法 → すべての会社に監査を強制
- 1947年 会社法 → 監査人を特定の会計士団体メンバー等に限定 → 監査人の専門化
- 「会計士による監査が行わなければ株主が納得しない社会情勢」をもたらしたのは、スコットランドの会計プロフェッション(専門性を持つ会計士)の存在であった。