2023.10.08 98. 債権と債務の相殺消去 債権と債務の相殺消去 連結会社相互間の取引によって生じた「売掛金/買掛金」「受取手形/支払乎形」「貸付金/借入金」といった「債権/債務」は、企業集団内における資金の移動にすぎないため、相殺消去する 借方 貸方 買掛金 XXXX 売掛金 XXXX 連結会社相互間の取引によって生じた前払費用、未収収益、前受収益、未払費用といった経過勘定項目も同様に、相殺消去する 借方 貸方 前受収益 XXXX 前払費用 XXXX 連結会社が発行した社債を資産として保有している場合は、発行会社の負債とともに、債権と債務の相殺消去の対象とする必要がある 所有が一時的である場合は、相殺消去の対象としないことも認められている 連結会社が振り出した手形を、他の連結会社が銀行で割り引きに付した場合は、銀行に対して手形借入金が存在するのと同様なため、連結貸借対照表では、これを借入金に振り替える 借方 貸方 支払手形 XXXX 手形借入金 XXXX 引当金のうち、連結会社を対象として設定されたことが明らかなものは、調整が必要となる 連結会社間で掛け売買があった場合、売掛金と買掛金が相殺消去されることになる 相殺消去された売掛金に対して貸倒引当金が設定されていた場合、売掛金が消去された分だけ貨倒引当金の額を減ずる必要がある 連結会社間での商品売買にともなって設定された商品保証引当金なども、同様の調整が必要となる 借方 貸方 買掛金 XXXX 売掛金 XXXX 貸倒引当金 XXXX 貸倒引当金繰入 XXXX