イノベーションへの解:第5章 事業範囲を適切に定める (2)

将来顧客が重要だと判断するであろうイノベーション領域において優位に立つためには、「今日何を習得し、将来何を習得する必要があるか」について「片づけるべき用事」をべースに検討する必要がある。

顧客の問題にとって何が「解決策」となるかは、図5-1に示した2つの状況、「性能が十分ではない状況(青領域)」と「性能が十分な状況(赤領域)」で異なる。「性能が十分な状況(赤領域)」では、外部委託による専門化や特化が有利である。

図5-1. 製品アーキテクチャと統合
図5-1. 製品アーキテクチャと統合

 

<参考文献>
クレイトン・クリステンセン (著), マイケル・ライナー (著) (2003)『イノベーションへの解:利益ある成長に向けて』翔泳社