企業が成長事業を連続して立ち上げ、リトマス試験を繰り返し用いてアイデアを形成するか、生成期の破壊的事業を買収するかして、確かな理論を繰り返し用いて事業構築の重要な決定を下すならば、利益ある成長事業を特定し、形成し、立ち上げるための、予測可能かつ反復可能なプロセスが生まれるはずだ。これらを行うための能力を「プロセス」に組み込む企業が、価値ある「成長エンジン」を手にする。
破壊的成長エンジンには、4つの重要な要素がある。
- 必要になる前に始める
- 投資するのに最適な時期は、企業がまだ成長している間である
- 急成長へのプレッシャーは、新事業に多くの誤った決定を下される
- 経営幹部による監督
- 経営幹部が資源配分プロセスを監督する
- 企業のプロセスのうち、どれが適当か、適当でないかを判断する
- 破壊的事業と持続的事業との間の意思疎通を図る
- 専門家チーム “始動者と形成者”
- アイデアを破壊のリトマス試験に適合するように形成する責任を負う
- 理論を用いて状況に即した行動がとられていることを確認する
- 部隊の訓練
- 市場のニーズに最も近いところにいるエンジニアと営業部隊が、何を探すべきかを理解していなければならない
- 適切に訓練された部隊は、適切なアイデアを適切なプロセスへ送り込める
<参考文献>
クレイトン・クリステンセン (著) (2001)『イノベーションのジレンマ 増補改訂版:技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』翔泳社