2023.10.01 91. 投資と資本の相殺消去 (2) 相殺消去の具体例 例題1 X1年3月31日に、A社はB社株式の80%を1,600で取得し、連結子会社とした 同社の純資産の部には、資本金1,000、資本剰余金400、利益剰余金400が計上されていた B社の資産・負債を時価評価したところ、取得原価100の土地の時価が200となっていた X2年3月31日、連結決算にあたり、のれん80を償却期間を20年として償却する 部分時価評価法の場合 資産・負債の時価評価 評価差額 = (時価 - 取得原価) × 親会社の持ち分比率 = 100 × 0.8 借方 貸方 土地 80 評価差額 80 投資と資本との相殺消去 少数株主持分 = (資本金 + 資本剰余金 + 利益剰余金) × 少数株主の持ち分比率 = 1,800 × 0.2 借方 貸方 資本金 1,000 S社株式 1,600 資本剰余金 400 少数株主持分 360 評価差額 80 利益剰余金 400 のれん 80 全面時価評価法の場合 資産・負債の時価評価 評価差額 = 時価 - 取得原価 借方 貸方 土地 100 評価差額 100 投資と資本の相殺消去 少数株主持分 = (資本金 + 資本剰余金 + 利益剰余金 + 評価差額) × 少数株主の持ち分比率 = 1,900 × 0.2 借方 貸方 資本金 1,000 S社株式 1,600 資本剰余金 400 少数株上持分 380 評価差額 100 利益剰余金 400 利益剰余金 80 のれん処理 のれん償却 借方 貸方 のれん償却額 4 のれん 4