107. 連結キャッシュフロー計算書

連結キャッシュフロー計算書とは

  • 企業集団の1会計期用におけるキャッシュフローの状況を報告するために作成されるもの
  • 金融商品取引法にもとづいて、有価証券報告書の提出が義務づけられている企業は、「連結貸借対照表」「連結損益計算書」「連結株主資本等変動計算書」「連結キャッシュフロー計算書」を作成する必要がある

連結キャッシュフロー計算書の作成方法

  • 連結会社の個別キャッシュフロー計算書を合算し、そこから連結会社相互間のキャッシュフローに関わる取引を相殺消去して作成する方法
    • キャッシュフロー計算書を作成していない会社がある
    • 連結会社すべてのキャッシュフロー計算書を必要とするため、この方法の適用は難しい
  • 「連結貸借対照表」「連結損益計算書」「連結株主資本等計算書」をもとに作成する方法
    • 多くの場合は、この方法が用いられる

連結キャッシュフロー計算書の表示方法

  • 「連結貸借対照表」「連結損益計算書」「連結株主資本等計算書」をもとに、連結キャッシュフロー計算書を作成する場合にも、「直接法」と「間接法」がある
    • いずれの方法でも、「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」に区分表示される
    • 営業活動によるキャッシュフローの表示だけは異なる
  • 連結キャッシュフロー計算書は、原則として、個別キャッシュフロー計算書と同様の方法によって作成される
    • しかし、連結会社相互間のキャッシュフローは相殺消去しなければならないなど、連結決算に特有の手続きが行われる